こんにちは、境 順子です。
師走ですね。
気づけば一年の終わりが、着々と近づいてきました。
紅葉の隙間から見える先の空間へと
緩やかにも目線のピントが移っていくような。

そんな体感です。
今年を振り返ると、
とにかくはじめてに満ちた一年 だったなぁと思います。
忙しいと言ってちゃダメと思いつつも、
やっぱりドタバタしっぱなしでした(反省)。
偶然、向こうからやってきた「初めて」もあれば、
気づいたら自分から仕掛けて、取りに行っていた「初めて」もありました。
振り返れば、そのほとんどは
事前に正解が見えていたものではなくて。
揺れながら、選びながら、進んでいた時間だったように思います。
万博や、中計からのREBORNに向けた
新しいチームづくりも、まさにそんな時間でした。
一進一退。
前に進んだと思ったら、立ち止まったように感じる日もある。
私たちは、チームになれているのだろうか。
自分の中の「当たり前」を手放し、
知った気にならず、わかった気にならず、
これまで以上に想いを言葉にして、
何度も確認し合う時間がありました。
ちゃんと未来に向かって歩けているのだろうか。
もしかしたら、違う道にいるんじゃないか。
それぞれが選んだルートを信じて、
次に逢う場所まで歩き続けることができるのか。
どちらにでも転びそうな場所に立ちながら、
答えを急がず、問いを抱えたまま進むことは、
本当にエネルギーの要ることです。
でもその一方で、
そんな揺れの中だからこそ、
以前よりも鮮明に見えること が、確かにありました。
たくさんの想いや言葉の中で、
「みんな、ちゃんと心で決めている」ということ。
言葉には、想いだけでなく、
理想や配慮、都合も混ざります。
理解するのは、なかなかむずかしいと感じていました。
それでも。
私の持っている場の多くは、
人が「人として在ろう」としている場でした。
私自身がそれを望み、そうした場に居ることを選んできた。
そう信じられたことは、私にとって本当に大きなことでした。
だからでしょうか。
複雑に装飾された言葉の奥にある、本音につながる言動に
少しずつ気づくことが増えている感覚があります。
今年はさらに、
自分の組織のことだけでなく、
健康のこと、家族のこと、業界のこと。
これまでなら様子を見ていたこと、
後回しにしていたこと、
ふわっと関わってきたこと。
はっきり言い切れないまま、
あやふやに抱えていた部分に、
あらためて向き合うタイミングが、
何度も訪れました。
戸惑う瞬間も、たくさんありました。
でも同時に、根本的で、本質的で、
覚悟が決まる瞬間もありました。
11月のブログでは、
「迷ったら、ワクワクする方へ」と書きました。
あらためて振り返ってみると、
実際の私は、こうだった気がします。
迷ったら、ワクワクする方へ。
そう言いながら、
ワクワクと不安を両手に抱えて、
それでも選び続けてきた一年でした。
頭に頼りすぎず、
心にちゃんと向き合った選択は、
私にとって意味深く、そして潔い時間でした。
四十代最後の年に
一人の人として、本質的に少し成長が起こったかな
と思えるような時間でした。
そういえば、40歳になったときも、
このブログで
「四十にして惑わず(孔子)」と引用しながら、
憧れの40代に突入したことを書いていました。
今の私が、あの頃の私に伝えるとしたら、
こう言ってあげたいです。
40代は、本当にあっという間なこと。
外からも中からも、OSが変わるくらいの変化に満ちていること。
そして、
「惑わず」どころか、 しっかり惑い、
何なら積極的に惑いを味わってきたこと(笑)。
どうやら私にとってのゴールは
「惑わない」ことではなく、
惑いをなかったことにしないこと。
言い方はアレですが、
「惑ってますけど、なにか?」
くらいの私も生まれることも(笑)
何より、30代と違って、
40代の惑いは「痛み」だけではなかった。
だから、恐れすぎず、
女性であることも、自分の個性も、大切にしてほしい。
ここまで生きてこられたことに、
なんだか、ぐっときてしまいます。
話を戻して、2025年。
この年にスタートして、
明確な答えが出たものは、正直多くありません。
それでも、
揺れながらも、
逃げずに、盛らずに、
選び続けてきた一年 だったと思います。
その中で、可能性から新たな可能性が
生まれていくような時間が少しずつ
増えてきている今です。
そうした時間に、
そして関わってくださった皆さまに、
心から感謝を込めて。
選び続ける一年に、感謝を込めて。
今年もブログを読んでくださり、
本当にありがとうございました。
残りわずかな2025年と、
数か月の40代を、
引き続き味わい、愉しんでまいります。
どうか皆さまも、
ご自身の一年を、
やさしく振り返る時間を持ってくださいね。
また来年も、
揺れを抱えたままでも、一歩ずつ。
これまで同様、新しきも受け入れつつ
ご一緒できることを楽しみにしています。
今日も、あなたらしく✨