株式会社マスコール 代表取締役 境 順子の ワークライフマネージメントブログ

ガスで未来を創る
株式会社マスコール

父の三回忌を終え、アトツギ振り返る

こんにちは、境 順子です。

先日、父の三回忌の法要を終えまして。

三回忌では、父をふと思い出し偲ぶものと

思っていたのですが、違うのですね。

 

何かにつけて父が登場するなかで

いなくなった影響を実感する2年でした。

 

また、周囲ではご令嬢に事業承継する

という話を聞くようになったのですが

お父さんと娘さんの交わらない心配話には、

やっぱり父との記憶が登場します。

 

そんなところで、今回は父との思い出を徒然に。

(美しい話ばかりではないかもですけど笑)

よろしければお付き合いください。

 

 

 

よく聞かれるのですが

父や家族と働く難しさは何か?

ということ。

 

 

難しさはそれぞれかもですが

関係の近さからの思い込みなど

起こりやすいかもしれません。

 

私も娘としての父の印象と

見え方はけっこう変わりました。

 

私の目から見えていた父は、

子どもの頃より封建的な時代影響もあり

言動も古風な父という印象でした。

 

一緒に働いて知った父は、

創業者らしいというか、道を拓く強引さや

自由人な感じがして ずいぶん戸惑いました。

 

父をよく知っているつもりでいると

抵抗感を感じたり思い込みですれ違ったり

難しく感じたこともあります。

 

役割からなるそれっぽい言動と

父の本来の個性は時々矛盾があるみたい。

 

そう気づいた頃からは、

一緒に仕事をしなければ理解できかった部分を

見つけては母とあれこれ言って父を知っていき

今となっては特別な時間だったと思います。

 

 

 

 

これもよく話題になります。

どんなことで対立するか?

 

 

いわゆる、事業承継の親子の信念対立は

そんなに多くなかったと思ってます。

対立する余裕もなかった、が近いかも。

 

2007年4月

私の事業承継は、予想外の成り行きで

急な社長就任と進むこととなり

2カ月後  父もまた業界組合の理事長に就任。

 

役割は自ずと私は会社運営、父は業界など対外関係

を深めていき、お互いが新しい環境で挑戦することに

とにかく必死だったという感じです。

 

物理的に父と話せる時間もあまりなく

女性という正解もよくわからないなかで

私は結果的に現場で体当たりして

色々経験してきたことが多かったです。

 

その良さも課題も、今私なりに

たくさん感じていることがあります。

 

 

 

対立した際の解決はどうするか?

 

 

もちろん、時には父と対立しました。

思い出すのは、私にとっては寝耳に水で、

父が急に隣接地の不動産を買い、

計画や運営を揺るがすことがありました。

(※この時期は二人代表でした)

 

父「隣の土地は借金してでも買えというもんや」(届け親心!!)

私「その意思決定は後を継ぐ主体とともにするもんやんね」(暴走や~!!)

という風に。

 

ここだけの話ですが

(公式ブログですけど)

 

この事象を

私は「老婆心オーナーシップ」と名づけており

過去の手帳に、発動記録を数回記しています。

この発動時は必ず「良かれと思って」という呪文が

唱えられる特徴がありました(笑)

 

私は「良いかどうかは先に確認」という

お札(付箋)を社長室にたくさん貼って

会えなくても全力で戦っておりました。

 

そこには、勝利も解決もありませんでしたが。

 

終息は、不本意な状況を経営のなかで、

影響がなかったくらいまで未来に諦めず頑張るしかなく。

そうなる頃にはもっと気になることが起こっていて

そんなことはどうでも良くなっているのかも。

 

夢のない実感ですみません(笑)

 

 

 

ちなみに。

今のその場所ですが。

 

 

多様なガスの魅力を知り

マスコールのコミュニティで

未来が生まれていくことを願う

マスコラボとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

ひとりの「よかれ」から(まさかの)

共感を主体としたオープンラボへ。

 

 

戒めのようですが(笑)

今後もチャレンジしてまいりますので

ぜひ応援よろしくお願いします。

 

 

親子関係も 事業承継も 十人十色です。

今笑えないこともあっても、未来では意味を変えることも。

美しい物語だけではすまないそれぞれのハードシングスに

向き合っているアトツギには  私も共感と尊敬があります。

 

そして、ハードシングスを乗り越えた先に

濃い目のチャーミングを備えていく進化系アトツギたち。

魅力を蓄えて後を継いでいく側へと向かっています。

 

 

 

父が亡くなって2年。

父が参画してきた会合なども出させていただき、

マスコールを知っていてくださること、

業界につなぎとめていただけている今を

有難く沁みています。

 

私自身、「父のつくった会社」の意味や

父がいなくなったマスコールと何度も向き合う事

会社が創業者を失うとはどんなことか。

また、家業としてアトツギである父とは。

そんな目に見えない事実をあらためて理解

体得していったような時間でした。

 

その中で、私なりに大小決断したことがあります。

真剣にきちんと考えたので、父もきっと面白がってくれるかと。

その先には、私なりのチャーミングが待っていれば

良いなぁと思います。

 

これまで、そしてこれからもつながってくださる皆さんに

少しづつでもそのチャレンジが届くよう

いつか想いをカタチにしてやり遂げるよう

これからも日々頑張ってまいります。

 

今回も長文になってしまいました(汗)

皆さまもどうぞ良い1日をお過ごしください✨


創業65年目を迎えて

こんにちは、境 順子です。

本日、2022年9月9日 弊社は創業65年目の新しいスタートを迎えることができました。

これまで弊社へご縁をいただきましたすべてのみなさまに 深く感謝している今です。

そうですね、今年は格別にグッときています。

 

弊社の創業者であり、半世紀にわたり弊社経営を支えてきた会長である父が6月末に逝去いたしました。

 

故人の遺志もあり、お通夜と告別式は近親者のみでさせていただきました。

コロナ禍で、こういった形式もすっかり当たり前になりました。

だけど満中陰を越えてなお、急な旅立ちに想いを残した方の有難い様々なお声は

遺族や社員の想いにもとても重なりました。

そして、本社の1フロアにて「お偲びの場」として、6日間会長のメモリアルを展示を決めました。

 

ご時勢柄もあり、開催までは正直色んな気持ちになっていましたが。

会場は6日間途切れることなく、またさまざまな形で多くの方にお偲び賜りました。

その時間は、会社や父の歴史をなぞっているような、当時の映像が浮かぶような、私にとってとても有難いものとなりました。

また、会長を通じての初めての出逢いの時間も多くありました。

 

催事場のように1週間開催する異例の「お偲び」のカタチ

今までにないところで葬祭の方をはじめ色々とご無理を言いましたが

いい会にしましょう、とたくさんの協力がありました。

花いっぱいに包まれたゴルフ場のようなグリーンの場は

皆さんの笑顔と父の記憶を引き出してくれました。

みなさんが、柔軟に思い思いに偲んでくださった様子が嬉しかった。

そんな感動も相まって、特別な想いで本日は65年目のスタートをしています。

 

あらためまして、生前、ご縁をいただきましたすべてのみなさまに御礼申し上げます。

そして、これからも会長の想いも一緒に皆で頑張ってまいります。

引続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

今日もみなさまにとって 良い1日でありますように。

 

 

(どこまでもゴルフ好きを晒される)父とツーショット