Case

導入事例

ペットフード保存用の食品添加ガス　～十津川じびえ塾　様～

◆十津川じびえ塾様のご紹介

森林に囲まれた奈良県吉野郡十津川村には、たくさんの鹿や猪が生息しています。かわいい鹿や猪ですが、人里におりてしまうと農作物や森林を荒らしてしまう天敵になります。十津川村では年中害獣の駆除が行われているそうです。

駆除された鹿や猪はほとんどが廃棄されてしまう中、十津川じびえ塾様では、命を無駄にしないというテーマの元、害獣として捕獲対象にされたニホンジカ、イノシシを生きたまま捕獲し、屠殺後迅速に処理を行うことで臭みの少ないお肉に加工されています。

一般的な猟師さんでは屠殺から血抜きや内蔵処理を行うまでに1～2時間かかるのに対し、十津川じびえ塾様は生捕りを行い屠殺から血抜き、内蔵摘出までにかかる時間はなんと5分～10分と短い時間で丁寧に処理をされているのだそうです。お肉の鮮度の良さへのこだわりが伝わってきます。　　

参考：十津川じびえ塾様HP

◆ペットフードへのガス置換包装

十津川じびえ塾様では、鮮度の良いお肉の一部を乾燥機でジャーキーに加工し、わんちゃん用のペットフードとして販売準備をされています。ガス置換包装についてのお問合せを頂いたことがきっかけで、ご使用用途をお聞きし、マスコールの食品添加用窒素ガス及び食品添加用混合ガス（炭酸＋窒素）をご使用いただいています。乾燥した固いジャーキーには窒素ガス、柔らかいジャーキーには混合ガス、と使い分けていただいています。

◆ガス置換包装の利点

ガス置換包装は商品の酸化を防止する効果があることはもちろん、酸化防止剤等の異物がないため誤飲を防ぐことができ、また、真空包装のようにぺたっとせずふんわりと商品化できるため、商品の見栄えを良くすることができます。

◆使用機材

一般的に、ガス置換包装ができる機械はパッケージ内を真空状態にした後食品添加用ガスを封入してシールする仕組みです。

十津川じびえ塾様では富士インパルス社製の V-301G をご使用いただいています。

V-301Gの利点としましては、同じくガス置換包装が可能な箱型のチャンバー包装機に比べ、骨付きの鹿の足等チャンバー内におさまらないようなさまざまな形状の商品についてガス置換包装を行うことができる点になります。

マスコールでも V-301G のお取扱いがございます。

◆ガスのご利用前に

ガスのご購入前にはマスコラボへお越しいただき、ジャーキーのテストパックを行いました。テストパックした商品は十津川じびえ塾様で菌検査に出し、良い結果を得られたと伺っています。

◆設置取付

この日は富士インパルスのV-301Gへ食品添加用窒素ガスの取付設置、ガス及び機械の使用方法のご案内を行いました。